ご本人様の脂肪や脂肪幹細胞および多血小板血漿中にある多種多量成長因子等を、主に乳腺下の本来脂肪がある層に移植して生着率を上昇させる豊胸手術です。従来の脂肪注入とは、増殖・分化・成長する可能性のある脂肪幹細胞を排液中からもかき集めて濃縮還元している点と、安全な方法を組合せて生体内で脂肪幹細胞を成長させる点が大きく異なります。一方で、移植脂肪や脂肪幹細胞の生着率が悪い主な原因は移植細胞の壊死であり、血流不全による酸素・栄養不足と細胞破壊因子の蓄積等が未解決問題でした。当院では更に独自の技術を発展させ、移植脂肪を毒素や活性酸素等の破壊因子から守る生体内酵素や各種栄養素を業界で最初取り入れて、更に安定した生着率の向上に成功しました。生着率が非常に高い世界初の高い完成度の豊胸手術に成功しました。
成人の身体を構成する約60兆個の細胞の大半が成熟細胞であり、脂肪や筋肉・内臓などの組織や器官を形成していますが、それぞれの系列の元になる特殊な細胞が存在しています。その細胞は増殖したり同一系列の幾つかの種類の成熟細胞に変化したりする能力をもっています。それらは体性幹細胞と呼ばれ、代表的なものに造血幹細胞があります。例えば、この造血幹細胞は赤血球白血球・リンパ球等に分化することがあっても、眼球や肝臓などに分化することは通常ありません。
- 脂肪幹細胞は、あらゆる細胞に変化する「胚性幹細胞」とは違い、限られた細胞に変化する性質を持つ「体性幹細胞」なので、体内への注入後は主に脂肪細胞へと変化し、臓器などの細胞に変化する恐れはありません。
- 正式名称は「脂肪組織由来幹細胞」といい、別称を「脂肪前駆細胞」と言われるほど、脂肪に分化(変化)しやすい性質を持っています。
- 従来法の脂肪注入でも、注入する脂肪には多少の脂肪幹細胞は入っておりKunoクリニック生体内(幹細胞)再生医療は、その従来法の延長線上で進化した再生医療技術で、生体外培養医療と比べ安全な再生技術です。
- サイトカインや栄養などの条件が揃わないと無闇に増殖や分化をしません。
- 脂肪幹細胞や脂肪は、ごく稀に肉腫(良性)になることはあっても、ガン腫になることは、決してありません。
当院オリジナルの生体内再生医療は、培養再生医療と比較して実は、リスクが少なくメリットが多いより進化した再生医療なのです。
当院オリジナルの生体内再生医療は、培養再生医療と比較して実はリスクが少なくメリットが多い、より進化した再生医療なのです。
生体内再生医療 | 培養再生医療 | |
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治療内容 | 増殖と分化能を有する幹細胞および自身の血液内の血小板の力を利用して生体内で組織再生する | ・幹細胞を生体外で人工的に増殖・分化させる ・肌再生の場合、自身の真皮繊維芽細胞を生体外で増やし肌を再生する (幹細胞ではないため、分裂回数に制限がある) |
治療対象 | 顔面や頸部・デコルテ・手の甲等の若返り 陥凹やシワ・溝の改善、欠損部形成、豊胸など |
小ジワの改善、欠損皮膚の修復、神経や骨 筋肉、歯肉、血管、粘膜の修復 など |
メリット | ・1回の来院で施術可能である ・比較的安価である ・細胞への異物混入や感染の可能性が殆どなく安全 ・比較的細胞活性を保持し自家移植ができる |
・真皮繊維芽細胞ならサンプル細胞の採取が容易 ・細胞の増殖過程が観察できる ・細胞を人為的に操作することができる |
デメリット | ・高度な技術を要する ・幹細胞を目的細胞に生体内で分化誘導する ことが通常は不確実である (特殊な方法を用いると生体内でも安全に分化誘導 が可能である) |
・細胞を培養するため何度か通院が必要である ・高価である ・分化細胞の分裂回数を増加させると細胞寿命が低下することがある ・培養中、異物や細菌・ウイルス等の混入や感染の可能性があり得る ・ベクター(運び屋ウイルス)を用いると発ガン性の危険が伴う ・目的以外の細胞への誤誘導があり得る ・未知のリスクがあり、倫理委員会の承認が必要 |
デメリット | 遠心分離機を使用し短時間で安全に施術可能 | ヒト細胞を扱うため、無菌室や管理システム など特殊な設備のある施設でしか施術不可能 |
'09年11月12日〜14日に中国・淅江省杭州市杭州之江飯店にて美容外科学会が執り行われました。日本から参加した医師は11人・中国38人・韓国22人と多数の先生方々が参加され最新の美容医療に関する論文を発表しました。そんな中で九野院長は「シリコンバッグ抜去&生体内再生医療による豊胸術(Replacing the Implant with Cultured Adipose-Derived Stem Cells(AdSCs)in Vivo)」「人由来脂肪幹細胞を生体内で増殖成長させるという企図を含む新しい技術によりシリコンバッグやその合併症によって不自然になった乳房を本物に創りかえる手術」を発表しました。
2012年5月26日〜27日にホテルオークラ東京にて第100回日本美容外科学会が日本をはじめ世界各国から多数の先生方々が参加され最新の美容医療に関する論文を発表しました。そんな中で九野院長は「濃縮還元脂肪幹細胞を生体内で増殖させる技術の豊胸術と若返り術への適応」を発表いたしました。
「濃縮還元脂肪幹細胞を生体内で増殖させる技術の豊胸術」
従来の脂肪注入は注入脂肪がせいぜい半分程しか残らないという問題点がありました。当院では安全な方法を独自に組合せた高度再生技術により世界で初めて生着率が100%を超える再生豊胸術に成功しました。注入した脂肪や幹細胞の量以上にバストアップする豊胸術は、国際学会でも未だ発表されておりません。術後2〜3ヶ月で生着は安定期に入るため、ご本人様が満足されれば、そこで成長療法をストップしてバストサイズをある程度コントロールすることもできます。
美容外科デザイナーズ&アーティスツ Kunoクリニック
HIROO KUNO M.D.
The 100th Congress of Japan Society of Aesthetic Surgery May/26/2012
方法(1) 注入素材
脂肪
VASERによって脂肪を採取後、単純分離して分散注入
脂肪幹細胞
VASERによって吸引脂肪を採取後、遠心分離器を用い
濃縮して一部脂肪に還元または単独で分散注入
PRP
20〜40t採血後、遠心分離器を用い得られた多種GFを
脂肪や脂肪幹細胞に還元
PRM(premium)
当院で用いている特殊細胞栄養素材で、脂肪幹細胞や
脂肪に混和
Extracting the PRP(Platelet Rich Plasma)
The cytokine's role
activating cells, multiplication, promotion of cell differentiation
PRP include some kinds of cytokines and growth factors
◆PDGF:
(1)promotion of cell multiplication
(2)progress new birth of blood vessels
(3)activate the Macrophage cells
◆TGF-β:
(1)regulation of cell differentiation, multiplication, migration
(2)promotion of production of the type IV collagen
◆VEGF:
(1)high progress new birth of blood vessels
(2)control of inflammation
◆EGF:
(1)promotion of epithelial cell growth
(2)promotion of natural healing by covering surface of wounds
PRP also includes fibrin net that can be the scaffold of fibroblasts
For example, 20ml of (my) blood PRP includes
PDGF-AB 7210 pg/ml
PDGF-BB 747 pg/ml
TGF-β1 7650 pg/ml
VEGF 49 pg/ml
EGF 20 pg/ml
症例
Group1:脂肪注入
Group2:脂肪+脂肪幹細胞注入
Group3:脂肪+脂肪幹細胞+PRP注入
Group4:脂肪+脂肪幹細胞+PRP+PRM注入
Group1:脂肪注入
Group2:脂肪+脂肪幹細胞注入
Group3:脂肪+脂肪幹細胞+PRP注入
Group4:脂肪+脂肪幹細胞+PRP+PRM注入
自己組織による豊胸術 グループ毎の経過グラフ(1)
自己組織による豊胸術 グループ毎の経過グラフ(2)
顔面への自己組織注入術
Group1-a:脂肪 注入
Group1-b:脂肪+(PRM and/or PRP)注入
Group2:脂肪+脂肪幹細胞 注入
Group3:脂肪+脂肪幹細胞+PRP 注入
Group4:脂肪+脂肪幹細胞+PRP+PRM 注入
※第100回美容外科学会で学術発表を行った内容を抜粋して記載しております。
シリコンバッグは一度の手術で確実に大きなバストを形成できる方法として近年普及・発展してきました。しかしその一方で、シリコンバッグ特有の合併症や不自然さに悩まれる方も増加の一途を辿ってまいりました。その背景の一つに脂肪注入の結果がシリコンバッグほど見込めないという欠点がありました。当院では独自の高度再生医療技術の工夫で、脂肪や幹細胞等の自己組織注入法による豊胸術によっても、バッグプロテーゼを凌駕する症例が最近多く出て参りました。仕上がりの質感に関しては自己組織によるものが「自然」というより最早「本物」と言えるでしょう。更に、シリコンバッグが入っていた時よりもバストが大きくなった方もいらっしゃいます。むしろバッグプロテーゼの合併症でお悩みをお感じの方にこそ是非本物のバストの質感をご実感して頂きたいと思います。
1970年代後半にフランスのIllouz(イロウズ)やFournier(フルニエ)らにより、現在のカニューレによる安全な脂肪吸引法が考案され世界中に普及しました。この方法は、大量出血がないばかりか、皮膚壊死を起こすこともなく、かつ回復も早いのが特徴で、ほとんど傷跡が目立たないで脂肪を除去できるのが利点です。日本では高須克弥先生の功績により、世界の中でも一早く導入され、日本が脂肪吸引の先進国となりました。1990年にはKleinにより脂肪吸引専用のwet method式麻酔としてTumescent法が発表され、更に安全性と吸引効率が向上しました。エピネフリンによる血管収縮作用と脂肪層膨張による圧迫の二重止血効果があり同時に吸引のムラが少なく凹凸が起こりにくくなりました。超音波を用いた脂肪吸引ではプローブ先端が周辺組織に及ぼす熱損傷を軽減させる作用があります。最近になり、この術式にもいくつかの工夫が加えられ、超音波やレーザーを用いた器具も開発されていますが、施術費用が高価で、高温の摩擦熱の発生や注入脂肪に用いれないなどの問題点もあげられています。2006年コロンビアのDr.Hoyosが従来のLipoSelection法をさらに発展させた画期的な脂肪彫刻VASER HiDefLipoSculpture法(VASER HiDefミケランジェロ)を開発し、2007年に学会に発表、その後アメリカに移住し2008年8月より限定的な専門トレーニングを開始しました。
VASER®HiDefミケランジェロ™(ベイザー・ミケランジェロ™)は、南米のコロンビアで生まれ、今、ビバリーヒルズで大流行している最先端の美容テクノロジーです。最新式のボディデザイン装置を使って、ミケランジェロの彫刻のような美しい肢体を手に入れることが出来ます。彫刻家が大理石の塊から美しい女神像を掘り起こすように余分な脂肪に隠れた理想のボディを掘り起こすテクノロジー、それがベイザー・ミケランジェロ™治療です。
ベイザー・ミケランジェロ™は単なる肥満治療ではなく、理想のボディラインを作り出す究極のボディデザインアートと呼ばれています。血管や神経などの大事な組織を傷つけずに余分な脂肪だけを安全に除去することができる特殊な超音波"VASER®波"と刃のついていない特殊構造の吸引管"VentX™"(国際特許取得)を使用しボディの3D彫刻を行います。従来の脂肪吸引治療では難しかった皮膚に近い部分の脂肪も安全に立体的に除去することができるだけでなく、取り除いた脂肪は安全な注入剤として使用できるので「ウエストはすっきりさせて、ちょっとだけ胸をふっくら」「女性らしいヒップラインを創りたい」といった細やかなボディデザインが可能になりました。
この治療で大切なのは、患者様のイメージする理想のボディデザインを創造するための技術とセンスです。いくら最新の装置を使用しても、治療を行うドクターが通常の脂肪吸引手術では行わない、皮膚近くの脂肪を取り除くための知識や技能、理想のボディラインをデザインするセンスを身につけていなければ、患者様の満足する治療結果は生み出せません。そのためベイザー・ミケランジェロ™治療を行えるのは専門のトレーニングセンターでトレーニングを受け、ライセンスを取得した認定ドクターのみとなっています。また、センターでのトレーニングはベイザー・ミケランジェロの開発者であるDr.HoyosとDr.Millardの認めた経験豊かな世界のトップ・サージャンのみに限定的に実施されています。当院には世界でもまだ数人のドクターしか取得していないこのライセンスを取得した認定ドクターがいますので、安心して治療を受けていただけます。